auのオンライン専用プランpovoが2.0になり料金体系が変わりました。
基本料金0円で自分の好きなようにトッピングでカスタマイズできるという事でpovo2.0に変更する人も多いようです。
しかしpovo2.0よりもUQモバイルのほうがおすすめの場合があります。
ここではpovo2.0も含め、なぜpovoよりUQモバイルのほうがおすすめなのか解説していきます。
このページでは、総額表示の義務付けにより、料金(価格)は全て税込での表記になっております。
povoとは

povoはauが2021年3月からスタートしたオンライン専用ブランドで、月額料金2,728円で月のデータ量が20GBの1プランのみと非常にシンプルなサービスです。
■povo1.0の基本仕様
月額料金 | 2,728円 |
---|---|
データ容量 | 20GB |
速度制限 | 20GBを超えた場合、通信速度最大1Mbps |
音声通話 | 22円/30秒 |
SMS | 送信:1通につき3円(70文字まで) 受信:無制限 |
手数料 | 0円 |
サポート方法 | メールおよびチャット(オンラインのみ) |
povoはオンライン専用ブランドとして展開していて、申し込みはもちろんの事、問い合わせもメールもチャットのみとなっていますので、電話やauショップなどの窓口でのサポートを受けることが出来ません。
auからのブランド変更の場合も同様でユーザーはすべてスマホで変更の手続きをする必要があります。
povoの特徴① サポート・申し込み
povoの一番の特徴はサポート・申し込み方法です。
上でも少し触れましたがpovoはオンライン専用プランの為auの窓口や電話での申し込みが出来ません。
また、不明な点等質問に関しても通常のau携帯であれば【157】に電話をすればサポートに繋がりますが、povoの場合は【157】に電話をしてもメッセージが流れてショートメールが送られてくるだけでオペレーターとの通話は一切できません。
そのため、全ての手続きはオンラインでのみ行います。
質問や相談もメールやチャットでのみの対応となります。
povoの特徴② トッピング
データの追加や音声通話のかけ放題等の付帯サービスのことを通常はオプションサービスと呼びますが、povoの場合はオプションの事をトッピングと呼びます。
多くのスマホが契約内容の変更には面倒な手続きが必要ですが、povoの場合スマホのアプリで簡単につけられることからトッピングと呼んでいます。
実際トッピングを付ける際は非常に簡単で、povoの専用アプリを開きボタンをタップするだけでトッピングの追加が完了してしまうので手軽に自分好みに出来る点が魅力のサービスです。

povo1.0はすでに新規申し込みは終了しています。
現在は次に解説するpovo2.0になっています。
povo1.0から2.0へバージョンアップ

今申し込めるpovoはpovo2.0のみとなっており、povo1.0の新規受付は終了しています。
ではpovo1.0とpovo2.0はどのような違いがあるのでしょうか?
先ずはpovo1.0とpovo2.0の違いを分かりやすいように表にして比較してみます。
povo1.0 | povo2.0 | |
---|---|---|
基本料金 | 2,728円/月 | 0円 |
データ容量 | 20GB | 0GB |
データトッピング | 1GB/550円 使い放題220円(24時間) | 1GB/390円(7日間) 3GB/990円(30日間) 20GB/2,700円(30日間) 60GB/6,400円(90日間) 150GB/12,980円(180日) 使い放題/330円(24時間) |
データ超過時の通信速度 | 最大1Mbps | 最大128Kbps |
契約年齢 | 20歳以上 | 13歳以上 |
au家族割プラスのカウント | カウント対象 | カウント/割引対象外 |
音声通話 | 22円/30秒 5分以内かけ放題 550円/月 通話かけ放題 1,650円/月 | 22円/30秒 5分以内かけ放題 550円/月 通話かけ放題 1,650円/月 |
音声通話(かけ放題) | 1,650円/月 | 1,650円/月 |
キャリアメール | 使用不可 | 使用不可 |
povo2.0の特徴は基本料金が0円という点です。
基本料金0円はベースのプランとなり、データ容量は0GBで自分の利用する分だけデータや無料通話等をトッピングでつけていく形になります。
povo1.0が利用出来るデータ量が20GBしか選べなかったのに対し、povo2.0では5つのデータ容量から自分に合ったデータ量を選ぶ事が出来るため、povo1.0の20GBでギガが余ってしまうという人でもpovo2.0であればギガを無駄にすることない料金設定を選ぶことが出来ます。
例えばpovo2.0で20GBのトッピングを付けた場合、月額料金は2,700円となり音声通話を利用していれば利用した分の通話料となります。
トッピングしたデータ量は使用できる期間が決まっていますので、期限までに消費できない分のギガは消滅してしまいます。
また、データトッピングを付けない場合や、トッピングしたデータが無くなってしまった場合でも最低通信速度は最大128kbpsと低速ですがデータ通信も可能です。

基本料金が0円という事は、無料でスマホが持てるってことだよね?

確かに無料で持てますが180日間有料のトッピングを付けないと利用停止や契約解除になってしまうこともあるので注意が必要です!
povo1.0からpovo2.0への変更方法
povo1.0からpovo2.0へはスマホで簡単に変更が出来ます。
povo2.0にする前に準備しておくもの
povo2.0への変更はpovo2.0のアプリをインストールして行っていきますが、インストールの前に用意しておくものがあります。
- povoの支払いに使うクレジットカード
- povo対応スマホ
- 登録用のメールアドレス
以上3点です。
povo2.0に変更する場合支払い情報を再度登録する必要があります。
povoの支払いはクレジットカードのみタイプしていますのでpovo2.0を申し込み際は事前に用意しておくと手続きがスムーズに進みます。
またpovo2.0に対応したスマホですが、povo1.0と異なりますのでpovoの公式サイト「端末対応」のページで確認をしてください。
povo2.0への変更方法
povo2.0への変更は次の手順で行います。
- iPhoneの場合はApp Storeからpovo2.0のアプリをダウンロード、Androidの場合はPlayストアからpovo2.0をダウンロードします。
- ダウンロードが終了したらアプリを開きます。
- アプリが開くと利用規約とプライバシーポリシーについての注意書きが表示されますので、内容を確認したら「続ける」をタップします。
- povoのホーム画面に移動したら「povo2.0を申し込む」をタップします。
- povo2.0の解説のページが表示されたら「次へ」をタップします。
- アカウント登録の画面に移動するのでpovo1.0を利用中の方は《https://povo.jp/procedure/au/》にアクセスします。
- スマホのブラウザソフトが開き「ご利用手続き」の画面が開きます。
- 「ご利用手続き」の画面で「povo1.0からの変更」「auからの変更」「他社/UQmobileからの変更」「新規契約」の中から自分の契約方法に合ったタブをタップします。
あとは画面の指示通り手続きを進めていくだけです。

povo2.0に変更をしようとしている人は先ずこの先の内容を読んでから手続きをしてください。
人によってはUQモバイルのほうがおすすめの場合があります。
UQモバイルについて

ここからがこのページの本題でもある、何故povoよりもUQモバイルがおすすめなのかを解説していきます。
UQモバイルと言うとauのサブブランドというイメージがあり、「電波が届かないんじゃないか?」「通信速度が遅い」等の心配をする人もいるようですが、UQモバイルはauと同じ回線を利用しているため、auが利用出来る場所ならばUQモバイルでも問題なく利用することが出来ます。
また通信速度もほとんどauと変わらず、超高速通信の5G通信にも対応しています。
UQモバイルも新プランとなっているので、先ずはUQモバイルについて解説していきます。
UQモバイルの基本プラン
くりこしプラン+5G(S) | くりこしプラン+5G(M) | くりこしプラン+5G(L) | |
---|---|---|---|
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金(割引前) | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
割引額 (自宅セット割) | ー638円 | ー638円 | ー858円 |
月額料金(割引適用後) | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
UQモバイルは利用できるデータ量により3つのプランに分かれています。
データはその月に利用しきれなかった場合、翌月に繰り越しが可能なのでデータを無駄なく利用することが出来ます。
また、UQモバイルは音声通話も特徴的で、多くのスマホは「国内通話時間内かけ放題」と「国内通話かけ放題」となっていますが、UQモバイルはこれに加え「最大60分/月の国内通話定額」を選ぶことが出来ます。
ちょっとした通話が多いけれど、たまに長電話になってしまうという方にピッタリの通話プランが利用可能です。
自宅セット割とは

UQモバイルの特徴として【自宅セット割】が利用できる点です。
自宅セット割は【インターネットコース】と【でんきコース】から選ぶことが出来ます。
自宅セット割(インターネットコース)
インターネットコースは自宅のインターネットを自宅セット割に対応したブロードバンドとセットで利用すると適用になる割引です。
自宅セット割が適用になるブロードバンドサービスは次の通りです
光回線
auひかり、auひかりちゅら、コミュファ、eo光、pikara、MEGAEGG、BBIQ、ひかりゆいまーる、ひかりJ、ビッグローブ光、エディオンネット、So-net光、Tcom、@nifty光
WiMAX+5Gルーター
UQWiMAX、YAMADA air mobile、BIC WiMAX、ワイヤレスゲートWiMAX、エディオン、PCDEPOT、KTWiMAX、とくとくBB、Brood Wimax、カシモWimax
また、上記以外でもJCOMなど一部ケーブルテレビでも自宅セット割は利用可能です。

対象のブロードバンドサービスはこちらで確認可能です!
自宅セット割インターネットコースの適用条件は、 対象のインターネットサービス(ネット+光電話)を利用中の方、またはauホームルーター5G/auスマートポート等のルーターサービスを利用中の方が、UQモバイルに新規契約または他社からの乗り換え(povoからも含む)で自宅セット割に申し込みをした場合適用になります。
自宅セット割(でんきコース)
インターネットコースは自宅のインターネットとUQモバイルのセットで割引になるサービスですが、でんきセットは自宅の電気とUQモバイルをセットにするとUQモバイルが割引になるサービスです。
割引の対象となるのが自宅の電気を【 auでんき 】または【 UQでんき 】を新規契約、または利用中の方がUQモバイルとセットで利用するだけで自宅セット割が適用になります。

電気を変えるって電力会社をかえるってことでしょう?
面倒そうだけど・・・

電気を変えるのはすごく簡単です!
イメージとしては支払先をauに変えるだけと思っていいですね。
auでんきは今まで地域の電力会社に支払っていた電気料金をauで支払うようになるだけです。
電気を変えるというとハードルが高いイメージがありますが、電気を変えるのはとても簡単で面倒な工事や手続きは必要ありません。
電気料金も今までの電気料金でさらに使った電気量により最大5%のPontaポイントが付与されます。
auでんきまたはUQでんきの申し込みは各公式サイトから申し込むことが出来ます。
povo2.0とUQモバイルを比較

電波受信範囲や通信速度が変わらなければ、povo2.0とUQモバイルはどちらがお得なのか気になるところです。
ここからはpovo2.0とUQモバイルを比較してみます。
povo2.0 | UQモバイル | |
---|---|---|
月額料金 | 基本料金0円 データ容量は0GB | 3GB 1,628円/月(990円) 15GB 2,728円/月(1,900円) 25GB 3,828円/月(2,700円) ※カッコ内の赤文字は自宅セット割適用時の料金です。 |
事務手数料 | 0円 | 3,300円 |
セット割 | 無 | 自宅セット割 |
追加データ | 使い放題 330円(24時間) 1GB 390円(7日間) 3GB 990円(30日間) 20GB 2,700円(30日間) 60GB 6,400円(90日間) 150GB 12,980円(180日間) | 1GB 1,000円(90日間) 3GB 3,000円(90日間) 7GB 7,000円(90日間) |
音声通話 | 22円/30秒 5分以内かけ放題 550円/月 通話かけ放題 1,650円/月 | 22円/30秒 10分以内かけ放題 770円/月 通話かけ放題 1,870円/月 月間合計通話時間60分以内 550円/月 |
制限時通信速度 | 128kbps | 3GB 300kbps 15GB / 25GB 1Mbps |
SMS | 3円/1通 | 3円/1通 |
メールアドレス | 利用不可 | オプション 220円/月 |
サポート方法 | オンラインのみ | 電話・窓口・オンライン |
料金・データ量について
月額料金はpovo2.0が0円なのに対し、UQモバイルは一番安い3GBで1,628円とUQモバイルのほうが基本料金だけで見ると高額です。
ただpovoはそのままだとデータ量が無いので、利用する分のトッピングを付けなければネットを快適に利用することが出来ません。
仮に3GBで比較するとUQモバイルが1,628円なのに対し、povoのトッピングは3GBで990円とUQモバイルに比べ割安です。
さらにデータ量がUQモバイルが3パターンなのに対し、povoは6種類から選べるため、より無駄をなくデータ量を選ぶことが出来ます。
また、契約時にかかる事務手数料についても、povoが無料のところUQモバイルの契約事務手数料は3,300円となっていますのでpovoのほうがお得です。
セット割について
セット割はスマホと自宅のインターネットや電気をセットにすることでスマホの料金が安くなるサービスです。
auスマホであればauスマートバリューが適用になりましたが、povoはセット割引の対象外なのでインターネットを対象のインターネットに変えたり電気をauでんきやUQでんきに変えても割引はありません。
それに対しUQモバイルは上で解説しましたが、対象のインターネットまたはauでんき・UQでんきをセットにすることで【自宅セット割】が適用になります。
音声通話について
音声通話はpovoが通常の通話料金に加え、5分間のかけ放題とかけ放題の2つのトッピングから選ぶことが出来るのに対し、UQモバイルは10分のかけ放題とかけ放題、さらにUQモバイル独自の月間通話時間60分以内550円という3つのオプションから選ぶことが出来ます。
どちらがお得かはユーザーにもよりますが、長電話が多い人であればpovoのかけ放題の方が220円安く利用出来ます。
また、音声通話はするけれど通話時間は短いという人にも、povoの5分かけ放題550円のほうがUQモバイルの10分かけ放題770円のよりも220円割安です。
しかし電話をしていて話が思わず長くなってしまう事があります。
普段は電話で長話はしないけれど、たまに長電話をしてしまうという方の場合にはUQモバイルの月間通話時間60分以内550円オプションは便利です。
データ制限時の通信速度について
povoもUQモバイルも利用できるデータが無くなった場合、追加でデータを購入しなくても通信速度に制限はかかりますがデータ通信が可能です。
通信速度制限後の通信速度はpovoが128kbpsに対し、UQモバイルは3GBプランで300kbps、15GB、25GBは1Mbpsとなっています。
povoの128kbpsでは検索サイトを開くのもかなり時間がかかってしまいます。
UQモバイルもpovoほどではありませんが300kbpsではやはりストレスを感じてしまいます。
しかし15GB/25GBのプランの1Mbpsであれば動画の視聴などは難しいですが、ホームページの確認などは可能な速度です。
メールアドレスについて
キャリアメールについてはpovoは一切利用することが出来ませんので、gmailやyahooメールなどの無料メールを利用するしかありません。
UQモバイルは月に220円かかりますがキャリアメールが利用出来ます。
どうしてもキャリアメールが必要と言う方にとっては、povoはキャリアメールが利用は出来ませんのでUQモバイルのほうがおすすめです。
サポートについて
利用するユーザーによっては一番大きな違いとなるのがサポートの点です。
povoはオンライン専用プランの為、チャットやメールなどオンラインで申し込みや問い合わせを行わなければいけません。
担当者とメールでのやり取りをしなければいけないので煩わしい場合もあります。
特にスマホに詳しくない方にとってオンライン専用と言う点は、povoに乗り換えるハードルを高くしてしまっています。
UQモバイルのサポートは、操作の不明点や各種手続き等窓口や電話で出来るので、操作に不安のある人やメールでのやり取りが面倒という人にとっては大きなメリットとなります。
povoよりUQモバイルのほうがおすすめできるケース

料金面や使い勝手はpovoのほうが様々なユーザーにメリットがあります。
しかしpovoとUQモバイル料金で比較した場合、UQモバイルのほうがおすすめできるケースがあります。
それが利用するデータ量が毎月20GB以下で自宅セット割が適用になる場合です。
通常の月額料金だけでpovoとUQモバイルを比較するとpovoの方が割安です。
しかし、UQモバイルには自宅セット割という自宅のブロードバンドや電気とセットにすることで割引になるサービスがあります。
上の比較表にある月額料金の赤字の金額が自宅セット割適用後の月額料金になりますが、自宅セット割適用後はpovoよりもUQモバイルの方が安く利用出来ます。
速度制限がかかった場合もUQモバイルのほうが高速な点、さらに一番のメリットはサポートがオンラインだけではなく窓口も電話も使えるという点です。
通信エリアや通信速度が変わらないのであれば、
- povoのサポートが不安な人
- 月に消費するデータ量が25GB以下の人
- 自宅セット割が適用になる人
以上の人はpovoよりもUQモバイルのほうがおすすめのスマホとなります。
まとめ
povo2.0は基本料金も無料で細かくデータ容量を選ぶことが出来るようになりました。
ただし、20GB以下の自宅セット割が適用になっているのが条件ですがUQモバイルはpovo2.0よりも低価格です。
オンラインだけのサーポートでは心配という人にとっては、UQモバイルのほうがおすすめとなります。
auのサブブランドという点で不安もあるかもしれませんが、auとUQモバイルの違いはブランド力だけと言ってもいいほどです。
サブブランドという点さえ納得できるのであれば、UQモバイルは利用するデータ量が20GB以下の場合povo2.0よりもおすすめのスマホという事になります。